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2015/09/21

日記

 半年ぶりの友人たちに会った。七人で同じ授業をとり、全員そろったことが四年間で数えるほどしか無かった彼女たちは今、なし崩しに働いていた。うち二人はまだ学生をしていた。

  そもそも集合場所も時間もはっきりとは決めていなかったため、各々がカンを頼りに移動した。それでも欠席予定の一人を除く全員が集まるのに一時間しかかからなかった。水槽でいびつな顔の深海魚を飼っているお店に入った。私達は、休みの日は何をしているとか、仕事がどうとかいった生活の話はほとんどしない。 聞いたところでたぶん皆おなじようなことしかしていない。唯一聞いたそれらしい話といえば「先月、ベッドもソファも買い換えた。私は二週間に一回気が狂うので、おとといソファのスプリングを壊してしまった」という内容だった。
 あることに対してみんなの様子をうかがってみると、3/7が正常とされている状態にあって、4/7が世間的には異常とされている行動を実践していた。「普通でない」とラベリングされた者たちは特に異常な状態から脱却しようという気はなく、「これが社会の縮図だね」と言って、全員で笑いあった。
 最後に「せっかくの連休だから今日は明日一日を台無しにするような過ごし方がしたい」といってMとMは六本木へ向かった。「こんなことならもっと高いヒールを履いてくればよかった、いつもみたいに500cmくらいあるやつ」というМの言葉を最後に私たちは解散した。

 水槽に沈む深海魚と思っていた醜い魚は、実は小さなサメだった。